院主の紹介 | 吉祥院Webサイト

吉祥院院主「佐々木照眞」の紹介
「主婦から仏門へ。地域との交流を大切に、皆様に心身の癒しを提供します。」信貴山　毘沙門天王　吉祥院　院主　佐々木　照眞（しょうしん）
私は、仏教とは縁もゆかりもない主婦でした。それこそ好き放題、良くも悪くも色々な経験を重ねていました。ところが、長男の事故死という大きな契機が、その後の様々な出来事と出会いが重なって仏門の道へ誘われたのです。
毎月、お参りに来て下さるお坊さんのお言葉、「人にはそれぞれ役目があって、その役目を果たすために人は生かされている。」を聞いた私は息子の役目は何だったのだろうと考えるようになり、「私に気づきを与えてくれる役目だったのでは」という結論に至りました。そのお坊さんの師がおられる信貴山千手院を紹介して頂き修行をさせて頂くことになりました。

吉祥院開山にあたり「女性が気軽に相談できる場」「いつでも気兼ねなく駆け込める場」でありたいという思いがございました。私自身「つらくもどかしい結婚生活や、迷うことが多い子育てなどについて、いつでも気軽に話を聞いてもらえる場所が欲しい」と願っていた者の一人ですので、こうして仏門に入ったからには、かっての私と同じような思いを抱いておられる女性のために貢献したかったのです。「お坊さんには日常生活での愚痴なんて聞いてもらえないだろう」と遠慮しておられた方でも、相手が同じ女性なら話しやすいでしょう。それも実際に長年の主婦経験があり、子育てや家族の看取りを経験している私だからこそ、同じ目線でお話を伺えると思っています。
当山では泊まりの受付もしていますが、私はよく「何かあったらすぐうちに家出して来なさい」と皆様に言っています。自然に囲まれたこの場所で寝ころんだり、読書したりと好きなことをして、毘沙門天様にお経を唱える。私に日頃の鬱憤を話し、悪口を言えば心が軽くなるでしょう。
家庭や職場以外に心を開放できる場があればゆとりも生まれます。また、様々な方との出会いや学びを通して、より充実した精神を気付いていくこともできます。人生は悩みの連続でもありますが、些細なことでも気負わず相談にお越し頂けたら本望です。命ある限り、以前の私と同じ悩める女性に心身の癒しを提供していく所存です。